・上は政治におけるリーダーシップのカリスマ待望論として、下は会社の中堅管理職まで、
リーダーの資質についてはいろいろ議論される格好のテーマです。
しかし、組織論としてのリーダーの位置づけは勿論のこと、一般社員の仕事においても周囲の業務支援なくして
単独での完遂はなく、また経験を積んでいけばいくほど同僚、チームメンバーに具体的な指示や依頼が
伴うものであり、リーダーのスモール版が発生します。
・その意味から、皆さんもそろそろリーダーという機能や役割のスミをかじっておくことが必要になってきているなと感じています。
リーダーシップはビジネスを展開していく上での基本の1つだからなのです。
・そこで、キチンと整理された本、雑誌よりも幹部層の対談やインタビューのほうがその人の経験からくる感性に近いものが発せられ、エッセンスが語られますので、取り上げてみました。
(リーダーの役割における1つの見方です。)
①自分達の組織、事業分野が何をして、どこを目指そうとしているのか。
・日々の目標、1ヵ月、半期の目標でも、それぞれのゴールを明確にメンバーに示していくことが大切です。
そして、これを共有することです。
ゴールまで1mなのか、1Kmなのかの違いを示して、苦しい時こそメッセージを発し、果敢な行動がメンバーに共感を呼ぶのです。
・併せて、リーダーは案件に対してチームを監督すると伴に、目標そのものへの機能分担、役割があり、
それに応じた活動をとることが条件になります。
②課題解決への判断力
・通常、いろいろな情報、経験を踏まえて仕事の進展を判断、決断していっています。
とりわけ、目の前の出血を止める問題なのか、疾病そのものを治していくのかの判断が大事です。
大変だ、大変だ!と一緒に騒いでいても解決にはなりません。
・何を優先させるかを考えて、ことに当たらなくてはなりません。
発生頻度の高い課題は当然優先度も高いでしょう。
また、インパクトの大きな課題も先送りしないで、優先的に解決していく必要があります。
③メンバーのキャリアと協力体制
・仕事のエキスパートでありたいということは、メンバーの1つの能力目標であり、
成長志向を支えていくものです。
従って、仕事のプロセスにおいてメンバーが働きたい、働きやすいと思える周辺環境に
目を向けることを忘れてはなりません。
それが協力体制を整えることにもなるのです。
・そのためには、メンバーのキャリアのキー、コアとなるものが何か、
目指しているものを仕事の話し合いやミーティングの中で探して、支援することに心掛けることです。
以 上