映画の歴史

  • 映画は我々の若い時代(昭和)の最大の娯楽と云ってよかったと思います。しかし、映画が斜陽となり、自然と足が遠のきました。ところが、シネコンプレックス(シネコン)の映画館が主流となり、いろんなジャンルの映画を見ることができるので、頻度は一挙に上がりました。
  • 映画監督の映画変遷のコラムがありましたので、自分の記憶を楽しむ意味もあって少し紹介します。

 

(1)映画誕生

  • 895年映画が誕生したと云われています。すなわち、映写機でスクリーンに映され、観客はチケット購入により鑑賞するスタイルです。
  • フランス人のリュミエール兄弟が1分弱の「シネマトグラフ」と呼ばれる映画を数本作り、有料でみせたのです。エジソンも開発に着手していたが、映写機での成功までに至りませんでした。
  • ハリウッドでの映画会社創業はパラマウントとユニバーサル(1912年)です。20世紀ホックスは大分遅れて1932年です。

 

(2)技術開発

  • 映画産業はアニメ、トーキー、カラーを目指して技術開発が進み、 繁栄していきます。ただ、これらは創世記から試みられいたが、次 々と実現しました。

1927年ディズニーがアニメ制作を本格化しました。

1927年トーキーは初の長編が実現しました。

カラーは1935年初のテクニカラー映画ができました。

 

(3)TVに対抗

  • アメリカは日本より10年早く1950年代からTVが普及し、映画館観客が減少し始めました。そこで、ハリウッドは巨大スクリーンを次々と開発したのです。

 

シネラマ

  • 1952年3台のカメラでパノラマ的に撮影、映写も3台使いました。費用も掛かり可燃性フイルムのため、クライマックスだけに止まり普及に至りませんでした。

 

シネマスコープ

  • 20世紀ホックス開発の特殊レンズの横長スクリーンが一般化し、一挙に普及しました。

 

ビスタビジョン

  • パラマウントが対抗上横長サイズを調整できるものを開発したが、制作費用が大きすぎ普及しませんでした。

 

70ミリ

  • 究極の巨大スクリーンが70ミリ(1950~)です。これも映写機が専用となるため結局35ミリ版が併作されました。
  • それでも、70ミリの「ベンハー」「ウエストサイド物語」「アラビアのロレンス」などの大作が誕生したのです。大作ものに合うため、広さに魅了されました。

 

3D

  • これもTVへの対抗策で、メガネを通して立体的見せるものです。上映劇場に課題が多く、当初のものは短命に終わりました。
  • その後、CG時代になると3D技術も改良され、ディズニーランド等のアトラクションに活用されるようになりました。映画では「アバター」(2009)の大ヒットでその魅力が再認識され今に続いています。

 

(4)デジタル映画

フィルム映画からデジタル映画へ

  • 21世紀の映画は娯楽の1つにすぎないのですが、1つの文化ジャンルを確立しています。このことは、技術面においても多くの挑戦があります。
  • その大きな1つが、デジタル化です。フイルムでは成し遂げられない境地を開きつつあります。代表的な映画が「スター・ウォーズ」です。
  • 1982年初めてCGを使った映画ができ、やがてフイルムで撮影しても、仕上げはデジタル処理するようになりました。
  • その後、CGを駆使した「ターミネーター2」や「ジュラシックパーク」が大ヒットして市民権を得るようになりました。そこに「アバター」のような3D映画のヒットはまさに21世紀が本格的なデジタル時代に突入したと云えるのです。

 

何が変わったのか

  • 制作現場~撮影直後にモニターで再生することができ、画面上の調整、削除などもパソコン操作で可能となり、特撮もCGに変わりました。
  • 上映~シネコンだと1つのサーバーに繋がっていて、その指示による数本の上映が自動化されます。上映技師も不用となり人件費が減少し、興業費用も大いに安くなったのです。
  • デジタル化は画質、音質共劣化がなくなり、益々映画の表現力再現力も進化続けるだろうと云っています。
  • 大画面の中の映像の美しさ音響のリアルさを集中して鑑賞できる映画の素晴らしさは決して衰えることがないように思います。