11月の一言  企画について②~問題解決の方法手順(会議を中心に)~

・さて、今回は方針や構想等の一応の準備が出来て、実務として会議を適切に進めて企画をまとめていく方法を
考えてみます。
これは、どちらかと言えば事務局がポイントになっています。(自分が事務局となった場合の視点で)

・それでは、企画における4つの成功法則があると言われていますので、それに沿って述べてみます。


(1)リーダー、事務局の厳選

・当社は主要場面で最適な意思決定が出来る役員がリーダーになり、企画の責任者であることを皆さんが
解かるよう宣言します。

・リーダーは事務局(担当者)と関係するメンバーを決定(多人数にしない)し、キックオフ会議の中で
今回の主旨、目標、実行時期等を参加者全員に明示、説明します。

・原案作成、会議運営や結論に誘導していくなど企画実務における実際の権限は、事務局にあります。
何故なら、リーダーは常時参画できないし、メンバーは協力を惜しまないが日常業務に忙殺されて
原案作りやまとめにまで踏込まないものです。

・従って、結局無責任体制にならないためにも事務局が全てを仕切り、必ず検討案を作成して、
それに基づいて討議することの習慣づけが必要です。
企画会議の成功は事前準備にかかっているといっても過言ではありません。


(2)メンバーは会議心得を守る

・メンバーは問題意識をもって臨むことが第一であり、問題解決の重要ポイントを探るときは事実を押さえた
議論とするよう努め、アイデアを求められた時との分別をしましょう。
アアしたい、コウしたいも前向きな発言ですが、発散するだけではなく結束に向かうことを忘れてはなりません。

・事務局の取組み度合いによって、メンバーの参画意識は敏感に反応します。
この企画を何のためにするのかのメリットをしっかりと見せることです。
そして、会議の終わりには今回の結論や次回の検討事項、課題を示して、リーダーシップを保持します。


(3)時間のマネジメント

・ワイワイ、ガヤガヤもときには必要ですが、時間ばかり経過して収拾がつかなくならないように1つ1つの
テーマ毎にメリハリをつけます。
また、議論が後戻りしないように、途中で確認作業をして進めることも必要です。

・全体のスケジュール管理の制約から拙速や形ばかりが先行すると、使い勝手等の実務面でのクレームとして
はね返ってきます。
堅実な議論が必須な場合は情報収集、資料提供等を怠らないようにしての進捗管理をします。


(4)記録を残す

・これも大事なことです。結論が出ない場合も多々ありますので、あえてまとめた記録とすることはありません。
これも含めて、次回までに前回あるいはこれまでの検討内容と次回検討項目をメンバーに配布することが
適切です。

以 上