・最近の過激な事件をみるにつけ、ある人の“若い時の苦労は、買ってでもしろ”の話を思い出し、一言記してみました。
確かに、先の見えない不安と不満がうっ積しているような社会であり、“買ってでもしろ”の時代ではないかもしれません。
また、一概にこうだと決めつけることができない状況であることも解ります。
・しかし、それでも総じて現代の若者は恵まれた環境にあると言えます。
その中での心配は自分自身で物事を考えない、自分で道を探り出し実行することに弱い人間を生み出しているのではないかと思うことがあります。
・皆さんは、その点の心配はないと断言できます。
頑張って変化に対応しています。
すなわち、故郷を離れて東京で就職、生活すること自体が大きな変化の第1点です。
(おっと、東京出身者は他の人より既に変化の多い生活を選択又は挑戦してきた気持ちの強い人ばかりです。)
第2点はIT関連企業も成長途上にあり、決して満足する環境にまで至っていない状況にあるため、いやでも自分で考えて行動していくことを求められており、それを重ねるうちに自然と鍛えられています。
・いろいろな場面で気づかないこと、失敗も多くあるでしょう。経験とはそんなものであるからこそ、財産になるのです。
甘やかされた中では、成長は止まります。
仕事の現場は自発的に工夫をして、何をすればよいのかの大切さを学ぶところです。
自分の経験から感じた課題の解決に向けていろいろ考えぶつかってこそ、得意先の反応として直に感じ、学び取れていくようになり、次第に自分の持ち味が滲みでてくるものです。
また、学ぶことは習慣を変えることでもあるのです。
・かといって、昔のように自分で自分をいじめ抜いて思考を重ねて常に挑戦していくといった言動(苦労)はもう通じないでしょう。
そこまでの必然性は感じませんが、今の仕事の就いての経験が新鮮なうちに、“なにくそ”の姿勢、気持ちだけは成長を止めないためにも必要だと思います。
・当社得意先企業は多種多様であり、様々な局面での課題解決が望まれます。
これに対し、皆さんは物おじしない世代で全体にスマートさを感じます。
しかし、自分で先に枠決めをしてしまう傾向にないかを問うてみて下さい。
枠の外の課題は出来ないあるいは不満になっては、信頼を築いて長続きする付き合いとなりません。
これを超えてこそ自分を高めて、本来の「枠」を打破し一段と上の仕事領域に飛躍することになるのではないでしょうか。
・最後に、人間がいまだに進化の頂点にあり続けているのは、人間しか持たない次の特殊能力があると言われています。
①過去の経験から、未来を予測する。
②目標を決めて、それに向かって努力する。
まさに、会社の仕事そのものではないですか。
*同様の言い方に“壁があるから、面白れぇー!!”は日立のTVCMで使っていますね。
以 上