・ビジネスにおいて永年培われてきた日本的言動、思考の特徴は一種の文化として成り立っています。
グローバル化の進展やインターネットに代表される新しいビジネスモデルの成長はこれまでの企業行動に変化をもたらし、旧態依然の文化については次第に取り崩しつつあります。
・しかし、我々はそれを全て不合理としてかたづけて欧米的な効率化され生産性の高い別の規範、行動様式でもって活動しているかと言うと、決してそうではありません。
案外日本的特徴を自然に理解、納得して、その有効性を認めている場面も多くあるように思います。
生活の中での倫理観、道徳観が根底にあるのかもしれません。
・そこで、今回はビジネスにおける日本的な文化(風土)と言われている行動様式の一部を取り上げてみました。
これらを知識として捉え、どのように実践していくかは、皆さんの思いの中で咀嚼していただければと考えています。
皆さんの日頃のビジネスシーンにおいて「そう言われれば、そうだな」と当てはまるものもあるのではないでしょうか。
1 相手と会って話したがる。
・メールだけでは → 電話だけでは → わざわざ会う。
まさに、日本人の行動特徴と言えます。
移動時間をかけても面談をしてコミュニケーションを図ります。
時には、時間をかけ腹を割って話す機会が加わります(飲食)。
・どうやらこれは、しっかりと伝えることに慣れていないことが起因している気がします。
「話せばわかる」がその表現の1つです。
しかし、取引もEC事業でみられるように次第に顔を合わさない効率的なやり方が多くなっていくでしょう。
(肝心のところでは会談する必要性はなくならないが)
2 相手を察する。
・こんなこと言って大丈夫だろうか、こんなこと聞くと相手に失礼にあたらないかなどがこれに当たります。
背景には、仕事をうまく進めるために相手との衝突を避けたい、周りとの調和を保ちたい、迷惑を掛けたくないなどが考えられます。
・すなわち、相手を察する、自分を察してくれることです。これはどうしても本題に入る前に時間が掛かります。
しかし、バブル崩壊後厳しい経営環境を受けてのんびりしたやり方は時間のムダであり、かえって何を考えているのかがわからず、警戒心、懐疑心を持たれてしまうこともあります。
ネット業界では考えをぶつけ合い、サッサと仕事を進める方に分があると思いますが、使い分けは必要でしょう。
*続きは次回となりますが、上記2つをベースにして向きを変えての見方や異なった切り口からの慣習をみてみます。
以 上