平成21・2月の一言①~仕事の取組み術~

・1月からの読み流しの第3弾になりますが、誰もが考えつきそうな仕事術、方法のコラムがありました。
さらっと読めてなにかのヒントにでもなればと思い、私なりのコメントもつけ加えてとりあえず紹介します。

・日常の仕事は経験を積み重ねてくると、求められる内容が次第に拡大、深化してきます。
当然そのプロセスで革新をしないまでも、いろいろな工夫や新しい取り組みが発生してきます。
自信がなくてもまずはチャレンジする場面が増えることにより、能力の可能性の幅を拡げるよいチャンスとなるのです。


「勇気」という一歩を踏み出すことが評価され、自分の価値が上がってどっしりとした定位置が決まってくるのです。
それが長い目線での働く「キャリア」という響きのよいものを獲得するのです。

・そういった中での仕事を進めていく考え方、ハウツー的なことについて10個のポイントとなるものを提示しました。

①質より量が優先

“やらなければ”との気持ちを強く持ち、どんどん量をこなすことができないと自分に対する信用の第一歩は踏み出せません。
量をこなすことは実力がついた証拠でもあります。
そうすると自然と質を問う仕事が回ってきて、それをクリアできるものなのです。

②努力を怠ってはいけません。

頑張って仕事に取り組まないと、いかにも自信なさげにみえて相手の不安をかき立ててしまいます。
信頼度を高める基本は努力であり、“あいつに任せれば、なんとかやってくれる”がその成果なのです。

③失敗を恐れず、チャレンジする。

“言うは易し、行うは難し”です。
しかし、仕事の拡充は担当している延長線とはいえ、経験のない部分もこなさなければなりません。
それがノウハウとなり、得意分野が拡がって活用していくと、まさに「専門職」なのです。

④仕事には、必ず期間がある。

仕事に期日は付きものですが、その範囲のなかで自分が可能と思う細かな完了スケジュール=自分の目標を設定します。
そうすることによって不足する部分を埋める取組み姿勢、努力が高まるでしょう。それが新しい力になるのです。


⑤本番に備えて練習もしましょう。

プレゼンや面談でのこれぞと思う具体的な獲得目的がある場合、下準備に念を入れて練習しておくと安心感が得られます。
小さいボロはスムースさでカバーできます。
話す量の倍の材料を頭の中に持っていることが適切と言われています。

⑥オリジナルな自分のやり方を明確に。

与えられた仕事をこなすのが精一杯で、スキルアップに必要とは思う周りの業務に手をだせないのが多いものです。
しかし、経験を積んでいくとある時点で、振り回されていることと並行して自分なりのやり方が見えてきます。
この一皮剥けた時を逃さずにしっかりと掴み、「勇気」をもってその方法でチャレンジしていくと、本当の自分の居場所が確立されていきます。

⑦何が何でも相手の気持を掴もうとしない。

信頼を得たい、相手とうまくやりたいと思う人間関係を作っていくうえで、相手の気持ちを力の限り掴もうとする努力はかえって相手から支配されているような、自分のペースを崩される感を持たれ、逆に距離を置かれるようになります。
このやり取りに効果的な方法は、皆さんも周知の“相手の話をよく聞く”ことです。
そこから意味を理解し、質問して欲求を引き出すことが大切です。


⑧仕事にプラスαを加える。

これもそんなに簡単なことではありません。
ちょっとした工夫や手を加えることによって、中味が急に輝くことがあります。
常日頃からアンテナを張り情報収集を欠かさないことと、それを整理して自分の引き出しを多く持つことです。
とりわけ30代は仕事全体を俯瞰(ふかん)出来る年代であり、期待値も大きいので、適切な評価を得るためにプラスαを忘れないことです。

⑨スキルアップの継続

スキルやキャリアなど自分なりの目標に対しての達成感は満足度が高いものです。
それが身に付き、しっかり活用されると自信となってはね返ってきます。
そうなるように知識、技能の向上に強い意志をもって勉強を継続していくことは難しいが、大事なのです。
それは論理的な裏付けが示せることでもあります。

⑩話しやすい先輩、同僚を持つこと。

言い尽くされていますが、自分1人で全てを解決することは出来ません。
単独で成果を上げたと思っていても、見渡すと周りの人の有形無形の支えが必ず働いています。
また、公私を問わず自分の気持や言動について話を聞いてもらいたいものです。
一緒に考えてくれる、勇気付けてくれる先輩、同僚は有難いと感じているでしょう。


・仕事をうまく進める上で、このような方法、考え方は学問的には無限にあるのでしょう。
今回10項目を示しましたが、それでも全部取り組めるものではありません。新春の新鮮な気分はもう残っていないでしょうが、これはよさそうと思う1つで充分ですから試行してはどうですか。
なにごとも一歩の踏み出しから。

~「自分の置かれている状況が最も安定している精神状態」―→「自信」

以 上