・ あるコラムで、男女の“人前での議論”の違いを指摘していました。
男性は相手を窮地に落し込んだりする発言を避ける傾向にあり、それは自分
にも降りかかる危険性があるからであると。だから、論理を展開しても、主張
に終わる。
・ また、解決策への云い方ではそれを理解、動こうとするような“今後も頑張る”
姿勢をみせ、反発のない着地点を探るズルさがあると云っています。
・ 今回取り上げ、整理した2つの「女子座談会」は、だからある意味本音のとこ
ろがあり、男性のズルさを指摘している面があります。場数を踏んでの自分の
判断を持っているようです。(12月のブログで取上げた「女性」にまたまた視点
を当てました。)
・ ただし、この座談会はそれぞれ30代、40代のバリバリの社長、幹部社員
4人であって、そもそも一般的、平均的な女性の声ではありません。また、女
性をひと括りにしたものでもないことを念頭においての見方と思ってください。
(1)どのような上司(男性)についていきたいか(座談会1)
◆仕事での弱さをみたうえで
・ 一概には云えないが、決断力が弱い。周囲の人間関係に配慮しすぎて、
その中で自分をよくみせようとする。
まとめた案件を時には、平気でコロッと変えることがある。
・ 男は男に優しい傾向あり。だから、男社会に入ると楽になり、仲間意識
強くなるが、リーダーとしてどうかは別。
・ 自分が中心にないとスネる。女性に高飛車。プライベートな話を突っ込みた
がる。
・ グローバルな時代なのに体調崩し帰国は、男性多い傾向。精神的にどうか。
・ 石橋をたたいても渡らないので、チャンスを逃しがち。
リーダーとしていろんな人材を管理する能力があり、合理的に判断する人
が少ない気がする。
◆実体験での立派な上司
・ 「任せてくれているんだ」「育ててくれているんだ」を感じさせる上司は、
常に同じ目線で話をしたり、相談に乗ってくれる。
・ 解決策というより、道筋をキチンとつけてくれる。プライベートな時間は
大切にしてくれる。
・ 好奇心旺盛で、冒険心が続いており、内向きでない。
◆女性の方の“甘え”も問題
・ 気持よく働きたいが、自分からのコミュニケ等の不足を感じる。
キチンと謝れないことが散見。
・ 男性はある意味覚悟が出来ているが、女性は突然辞めたりするので、抜
擢をちゅうちょする。
⇒ 企業トップクラスとの接触がある女性達なので、それなりの高い能力を求
めているようですが、このコラムは「理想の上司になる3ヵ条」として、
以下にまとめていました。
◆仕事ができるだけでなく、ビジョンを持ち、志があること。それを表に出
している。
◆基本となるコミュニケ能力が高く、無理なく付き合える人でバランス感
覚がよい。か
◆愛を感じる人(どうもここから始まるらしい)。「ありがとう」を心を
込めて云う。
(2)女性をヤル気にさせるには(座談会2)
◆男性のマイナス言動
・ 「とりあえず、やれ」→「とにかく頑張る」式は、どうも男性文化のよう。
・ 義理、仁義といったもので行動を決めがち。
・ 女性は直ぐ群れると云われるが、男性の方がすごい(派閥等)。
・ 「女の子」とか、女性を一人前扱いしないような云い方はダメ。
パートナーとして接するとやっかみがなくなる。
・ セクハラは妻、娘が横にいると思えば、そんな言動はできないはず。
◆対応ポイント
・ 女性はすぐ顔や仕草に出る傾向があるので、気付いたら呼んで話をさせる、
聞くこと。女性だから“こうだ!”と決めつけないこと。
・ 男性同様「私のこと、わかっているな、気付いているな」が意識できると、
成長できると思い、モチベーションが上がる。
・ 人間関係で辞める女性が多いので、“抜く”場を考えること。心のケア必要。
上司は特定の女性のみに声を掛けない。
・ 一番嫌がることは、「無視」されること。常に自分をみてほしいものなの
で、忠告や指示は具体的な方がよい。同じ年代女性との比較はマイナスに
とらえる。
・ 云うべきことは、向かい合うこと大切。
◆管理職登用
・ 女性の評価は一般的に低い。とくに、子育て中、共働きの場合、どうしても
低くなる。昇進形態、福利厚生等1つひとつ変えていく必要を強く感じる。
・ 女性管理職が当り前になるには、社風を変える位のエネルギーがいる。
マネジメント能力をもっとみてほしい。
・ 風当たりは強いが、この人のための存在は頑張りの基になる。成果を上
げていけば、意見は通り易いは男女同じ。
⇒ このコラムは、「女性をヤル気にさせる3ヵ条」を次のようにまとめてい
ました。
◆女性(部下)に見られていることを、常に意識してほしい。
◆女性の成長を信じての仕事をさせよう。
◆比較せず、1対1の関係作りを。距離を縮めるコミュニケを。
そして、以上を面倒くさがらず、実行すること!
・ “こんな人いるか!”と思うような素晴らしい上司像の結論になっていましたが、
1つの理想像として描くことも大切だと今更ながら思いました。
・ 「女性」に関してのいろいろな調査、意見等多くありますので、時折取り上げて
見たいと思います。