・ 東日本大震災の被災者の心の支えの1つになった歌があります。
「祈り~a prayer」三宅由佳莉さんの歌声に多くの人々の心をや
さしく包んだと云われています。
・ 「海上自衛隊の歌姫」と呼ばれるようになったそうです。
自衛官の歌手の道を選んだ彼女の対談で、自らに課せられた使命と
役割についてを話していました。
・ 通常の我々の生活には入っていない珍しい人なので、興味を感じて
取り上げてみました。
(1)海上自衛隊歌手
・ 彼女は地元の合唱団に入っていて、高校は音楽系に進み、大学は
クラシックの声楽を学び、夢はミュージカル女優だったそうです。
・ 自衛隊音楽隊が歌手を募集しているのを教えてもらい、志願しま
した。今では、陸上自衛隊も含め4人の歌手がいますが、彼女が
初めてのケースでした。
・ 外国の軍楽隊はボーカリストの存在は一般的なのです。確かに、
音楽隊としても歌がついてるほうが、メッセージをしっかり伝え
ることができると思います。
(2)入隊後訓練
・ 入隊が決まってから、5ヵ月の訓練をうけたそうです。敬礼の仕
方から、ほふく前進、ロープの結び方、銃の扱い方などの基礎訓
練があります。
・ 次いで、水泳、ボートの扱い方、手旗信号など身体を動かすこと
も多くなりました。生活面の指導や起床、消灯など時間厳守で気
の緩みは厳禁です。
(3)三宅さんの心境の変化
・ 朝から晩まで仲間との共同生活はかけがいのない絆が生まれたと
云っています。人は支えあって生きていることを感じたそうです。
・ 一人では難しくても、互いに励まし、助け合えば乗り越えること
ができる状況があると云っています。精一杯歌うことによって、
歌手の役割として多くの人にパワーを贈ることができるようにな
るのでしょう。
・ 仕事は細かく分かれているが、強い責任感を持って仕事をしてい
る姿は格好よく、その一員であることが誇りであると思っておら
れます。
(4)音楽隊の任務
① 儀式、式典での演奏~海外の賓客が来たときや追悼式などの行事
② 隊員の士気高揚のための演奏~海外派遣の出港時など思いをこめ
ての演奏
③ 広報のための演奏~自衛隊のことを多くの人に知ってもらうきっ
かけを作る
いろんな場所で、時には演歌、アニメソング
も歌うそうです
・ これらを通じて、自分にいろんな引き出しができると云っていま
す。なんといっても、皆さんが喜んでくれることが、自分の使命、
役割だと云っておられます。