・ 調査、統計数値の面白さ、危うさについてのコラムがありました。
①数字として表わされている統計や解説は、提供する側の調査質問
そのものの不明瞭さなどもあるので、その数字を読む方もキチンと
料理したうえで処理(コメント)する必要がある。
②個々の特質等が消えてしまう平均値の危うさなど数字のマジックの
ようなものもある。
そのチェックもさることながら、数字から“こうだ!”との思い込み
(主観)の塊になって、その立場のみの声をピックアップする傾向に
ある。
ことなど、取扱いの慎重さを披歴していました。
・ 次に、フォーブス誌が米国であれだけ広がったトヨタ車欠陥事故騒ぎ
について、逆に報道の欠陥を指摘していました。
事故例等の統計数値となっているデータベースは、苦情、意見も含
まれていた。
そこには車の欠陥を指摘するものもあるが、ウラ付けのないいろいろ
な原因が混ざっての集計であった。
事故との因果関係の検証もなしでの数字のみをセンセーショナルに
取上げていたとのことでした。
・ ちょっと関連して、TVニュースをみていて気になる点がありました。
気象情報で例えば、OO日は全国各地20ヵ所が猛暑日となったとの
説明がありました。
確かに間違いのない事実ですが、根拠となる観測箇所全体がわか
らないため、対象が2,000ヵ所ならば0.1%、100ヵ所ならば20%が
猛暑日になります。
・ 卑近な例でしたが、取り上げ方によっては、何とでもなる可能性が
あるのです。
・ 飲み屋での話題として、発表された調査等は格好の材料です。
雑学の大好きな日本人の好奇心を満たす程度の数値は、どちらに
転ぼうが何てことはありません。
・ ただ、政治、行政、経済動向等調査、統計は我々の意見、判断に
影響を与えるものもあるでしょう。ポピュリズムに流されないように
気をつけましょう。
〜なかなか素直になれない自分がいました。ハハハ…
・ 蛇足ながら、昔改善プロジェクトに携わっていた時のアンケート
調査を思い出しました。
ここでは勿論ある程度の見直し構想があって、その客観性を担保
するために実施しました。
従って、こちらの意図する方向に持っていく質問を用意します。
(結果、ハズれることもありますが)
・ そして、結果分析も読み方に色メガネをかけて、意図するところの
数値を強調できるようにします。それが企画書に組み込まれる
場合が多いのです。 ……ご注意を!!