・ 所在不明高齢者問題は年金不正受給、行政の確認作業手続きの不適切さ、
仕組み作りへのタテ割りの弊害などに広がって、多くの批判、指摘、解説が
メディアで一時、溢れていました。
・ そうは言っても、行政の対応に絞って考えてみると、窓口をはじめ住民への
応接は確かに、大変良くなりました。
・ 一方的なお上意識は薄らぎました。
住民参加の各種委員会、会議もあり、住民に対する基本姿勢は、次の要点
を以ってしても前向きになってきたことに異論はないところです。
① 業務の透明化
② 情報の開示 と、
③ 説明責任
・ しかし、この問題が発覚したように、自ら課題を考えていく努力の余地は、
大いに残っているようですね。
・ 私事ですが、過日市役所にあるパンフレッドの発行を問い合わせたところ、
それは県が置いて行ったものなので、そちらに問い合わせてほしい旨の
ことでした。
・ 県のどこが担当しているかも分らないので、市の方が組織に通じていると
思い、連絡をお願いしました。
この程度の依頼を受けるのが住民へのサービス向上ではないのですかと
言っても、結局受け付けてもらえず、自分でやってほしいとのことでした。
・ 通常、行政への申告、申込書等各種手続きの基本は書類提出、記載方法
などの事情から、住民から連絡や出向くことになります。
それを否定するものではありません。
・ しかし、ちょっとしたことかもしれませんが、少し踏み込んでみると、
“おやっ?”と思うことがこれでした。
・ この件から感じることは、
〜住民は、“ こちらに来い!” です。〜
→ 待ちの姿勢、慣行は、なかなか崩れないという思いです。
(最近は、「なんでもやる課」が増えているそうですが)
・ なぜなら、お知らせや案内パンフレットのような情報提供、サービスは増加
の一途であり、県のものであっても市に置いてある以上、問い合わせに
何らかの答えを出す姿勢が第一義にあっていいはずです。
・ この場合、県に問い合わせて結果、不明であっても住民に伝える行動が
ほしいのです。
・ 酷に言えば、該パンフレッドが来た時に、勤務の空き時間(有りそ〜う)に
自転車を駆使して住民のポストに投函する位のサービスはどうでしょうか。
・ こんなサービスがあると、感激してしまいそうです。
好感度が上がり、口コミで良い回転が生まれていきます。
・ ごたごた言いましたが、役所は住民を待つ、受けの姿勢ではなく、自ら飛び
出しての活動があって初めて、官民の垣根が低くなります。
・ その継続が行政の「信用」を確実にし、職員に対するもう一段上の「信頼」に
結びついていくと思います。(高齢者問題も同じです。)
〜 外に出ると、何かが見えてきますよ!〜